令和 1年度 第2回全体研修(第67回)『感染症予防』報告

日時:令和2年2月20日(木) 19:00~20:30

テーマ:「特定処遇改善加算取得に伴う役割と賃金の改定について」

    「感染症予防」

会場:みのりの庭世田谷

 今回のテーマは前半「特定処遇改善加算取得に伴う役割と賃金の改定について」と後半「感染症予防」の2本立てでした。

後半の「感染症予防」では、みのりの庭世田谷の看護師河野氏より、以下4つの目標に添った講義を頂きました。

 ①在宅で気を付けたい感染症が理解できる。

 ②スタンダードプリコーションを理解し、実践できる。

 ③感染予防の為の身だしなみ、持ち物が理解できる。

 ④適切な、嘔吐物・便の処理方法について理解できる。

 スタンダードプリコーションの基本や嘔吐物処理方法の実演の他、症状についての情報から、利用者さんの疾患を予想してみるグループワークなど、楽しく学べる盛りだくさんの内容でした。症状から疑われる疾患を予想するワークでは、同様の症状でもいろいろな可能性が予想されること、だからこそ客観的な事実の報告が大切であることを学びました。

 最後に講師より、介護と医療の連携について、介護職が医療職に状況報告を行う際に留意することとして、①病気の診断はしない。②医療職がその場にいなくても判断できるように、情報を沢山渡す事というお話がありました。

*欠席された方は、DVDにて受講をお願いします。 来所時にスタッフへお声かけ下さい。

 

令和 1年度 第1回全体研修(第66回)報告

日時:令和1年6月19日(水) 19:00~20:30

テーマ:ワンランク上の介護技術 「触れる技術」

会場:みのりの庭世田谷

 令和初めての研修は、介助者として人の身体に触れるということの基本とその方法を学びました。外出前の準備を想定し、ジャケットを着ていただく、靴下や靴を履いていただく介助をロールプレイでお互いに体験し、人から触れられるとどのように感じるのか、どうしたら利用者さんにとって安心で心地よい介助になるのかを考えました。

キーワードを上げてみます。

①広い面でゆっくりやさしく! 手のひら全体で触れましょう

②下から支える  上から「つかむ」は×

③着陸と離陸をイメージする! 触れるときは着陸、話すときは離陸

④一定の重みをかけて触れる  軽すぎるタッチは不愉快

 細やかな配慮を身につけることで、私たちの技術がワンランクアップすることを実感できる研修になりました。当日の研修内容はDVDでご覧になれます。欠席された方は自宅での履修をお願いします。スタッフまでお声かけください。

平成30年度 第3回全体研修会(第65回)報告

日時 : 平成31年3月13日(水)  19:00~20:30

テーマ: 「認知症の理解」~認知症を体験する~

会場 : みのりの庭世田谷

今回は、グループホーム かたらい の市川裕太先生、(株)すずらん の今井康明先生をお迎えして研修を行いました。先生方が作成されたDVDを視聴し、職員や家族の接し方、声の掛け方について、その後のグループワークで意見交換をしました。

 DVDでは、家族やデイサービスの職員の声掛けや対応が、認知症を患っている利用者さんにはどのように映るのか、利用者さんの目線を想定されています。

 シーンとしては、自宅でテレビを見ているときにデイのお迎えが来たとき、そしてデイサービスで昼食のから揚げの盛り付けを職員さんにお願いされた時、の2つの場面です。

視聴後のグループワークでは、自分が認知症だったら、「自然体で接してほしい。」「手伝いを頼まれるのはうれしい。」「何をどのようにすればよいかわかるように伝えて欲しい。」などたくさんの意見が出ました。

 最後に講師の先生から、「症状ばかり見て、人を見ず。認知症ではあるが、人として見る」という言葉を頂きました。専門職として、認知症の症状にばかり気を取られるのではなく、ひとりの人として、その方の尊厳を大切に接してゆくということを、改めて学ぶ研修となりました。

 当日の研修内容はDVDになっていますので、欠席された方は自宅での履修をお願いします。スタッフまで声をかけて下さい。

平成30年度 第2回全体研修会(第64回)研修会報告

日時 :平成30年10月24日(水)19:00~20:30

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テーマ:「歯と認知症の関係について」

会場 :みのりの庭世田谷

今回は小泉デンタルクリニックの小泉由一郎先生をお招きして講義をしていただきました。

口腔ケアを行うにあたって、歯の構造や、唾液の役割の大切さを知りました。

高齢者がなりやすい虫歯の特徴などや、虫歯や歯周病が体に様々な影響を

与える事もわかり口腔ケアの大切さを学びました。

また、認知症と歯の関係についても・噛む力・脳への刺激などが認知症の抑制に繋がるなども理解することができました。

当日の研修資料・DVDでは細かいポイントを知ることができます。

欠席された方は自宅での履修をお願いいたします。

スタッフまで声をかけてください。

 

 

 

平成30年度 第1回全体研修会(第63回)報告

日時: 平成30年 5月18日(金) 19:00~20:30

テーマ:平成30年制度改正の理解

会場 :みのりの庭世田谷

今回は、平成30年4月に行われた介護報酬改定についての研修を行いました。 事業所スタッフから、訪問介護の改定の概要についての説明、「老計10号」の一部改正についての説明の後、 グループに分かれて意見交換を行いました。「自立生活支援」「重度化予防」ということについて、日頃感じていること、今日の学習で改めて考えたことなど、活発な話し合いが行われました。沢山のヘルパーさんが、利用者さんの自立支援ということについて多くの思いをもって活動してくださっていることが感じられました。利用者さんが、今できていることが続けられるように、できなくなってしまったことを、また少しでも取り戻してゆけるように、そういうケアが沢山できるようになるといい、と思います。そのために、私たちには何ができるのか、どんな技術や知識が必要になってくるのか、事業所としてはどのようなサポート体制を整えなければならないのか、等々、新たな課題も見えてくる研修となりました。

 当日の研修資料とDVDは事務所に準備してあります。欠席された方は、自宅での履修をお願いします。ご来所の折にスタッフまでお声掛けください。

 

平成29年度 第2回全体研修会(第62回)報告

日時: 平成29年 11月11日(土) 18:30~20:00

テーマ:専門職から学ぼう!! 私達介護職の体に無理のない介助方法

講師 :金田 佳子氏 ノーツ訪問看護ステーション リハビリテーションチームリーダー 理学療法士

会場 :みのりの庭世田谷

今回は起居動作と歩行介助方法の基本や留意点、効率的な体の使い方を学びました。講義とデモンストレーション、利用者役の体験を

しました。

介助のポイントについてまとめてみましたので研修時の資料と合わせて呼んでいただくと分かり易いとおもいます。

共通ポイント

① 身体の負担軽減する為の「ボディメカニクス」を理解する。介護者の重心を低くして大きな筋肉を使う

② 利用者の疾患や体の状態を頭にいれておく

③ 利用者が何ができるのかどういう動きをするのか体調によっても変わってくるので観察する

④ 介助する前に必ず声をかけること

1. 体位変換(仰臥位~足臥位)

ポイント①介助前に必ず声をかけて体に触ること「足を曲げますね・手を触りますね」

    コミュニケーションが困難な利用者にも声をかけること

    ②体位変換させたい方のスペースを確保すること

    ③肩・骨盤のラインがベッドの面に垂直になっていること

2. 起居動作(側臥位~端座位)

ポイント①介助バーに掴まってもらう(掴まってもらえるようならば)

    ②かかとがついてるか確認する

⑤ 利用者にベッド上に浅く腰掛けてもらい動かしたい足を傾けながら出す

3. ポジショニング

ポイント①ギャッジアップの時は大転子・屈曲軸の位置を意識する。

    大転子は洋服をいっぱい着ててわからないから、自分の体で確認しておく。屈曲軸はベッドをギャッジしたときにマットが曲がっているところをいう。ギャッジをして座位の状態で足を伸ばした状態では辛い為、膝の下に

    クッションを入れる。特に背中が曲がっている方は膝も曲がっていることがあるので、クッションを入れて

    楽な姿勢を保持してもらう。

4. 移乗動作(ベッドから車いすへの移乗設定)

ポイント①足が床についているか確認・浅めに腰掛けていただく

    ②車いすはフットレスやアームレストをはずしておく、障害物がないほうが良い、怪我をさせないことが一番!

    ③スライディングボードなどの福祉用具を活用する

5. 歩行介助

ポイント①片まひの場合→脇の下の手は触っているだけ。手に力を入れると利用者さんが緊張してしまう

    ②パーキンソン病の場合→体を少しゆすってあげる、手首だけを持ってはいけない1・2と繰り返し

声をかける。体重移動や狭いところでの移動が足がすくんでしまうので、できれば環境整備することが

望ましい。

③小さい利用者の場合→脇をもち声をかける、触っているだけにする。

ヘルパーが緊張して手に力が入ると利用者に伝わってしまうので注意する。

6. セルフメンテナンス

椅子に浅く腰掛け両足を開いて、深呼吸をしながら足先・かかとを上げたり、肩甲骨を回したりする

平成29年度 第1回全体研修会(第61回)報告

日時 :H29年8月19日(土)13:00~16:00

テーマ:「身につけよう応急手当」~普通救命講習~

講師 :世田谷消防署、東京防災救急協会、消防団普及員の皆様

会場 :みのりの庭世田谷 デイルーム

 今回は、5年振りの事業所開催で、1.応急手当ての方法を獲得する。2.事故や急変に遭遇した時に慌てないように、知識を学び実技訓練を受ける。という目標で研修を行いました。

  まず座学で、応急手当の重要性や、成人や子どもの突然死について学びました。成人が突然死する原因は心臓発作と脳卒中があげられます。高齢者は窒息や入浴中の事故、ヒートショック、普段の生活の中での熱中症、転倒などを予防する事が重要になるそうです。 次に「心肺蘇生」「AEDを用いた除細動」について、消防署の方の指導のもと、3チームに分かれ、一人一人、人形を用いて実技を行いました。

 「心肺蘇生」では“傷病者を発見~周囲の安全を確認~両肩を軽く叩きまがら声をかける~周囲に助けを求め、119番通報とAEDの搬送依頼をする~呼吸の確認(普段通りの呼吸なし)~胸骨圧迫+人口呼吸”という流れを練習しました。胸骨圧迫30回+人口呼吸2回を1セットにし、繰り返し実技を行いました。

 「AEDを用いた除細動」では、心停止につながる心室細動には、できるだけ早い電気ショックが有効であること、心臓が完全に停止してしまうと電気ショックに反応しなくなるので、その時は、心肺蘇生を続け救急車の到着を待つことなどを学びました。

 また、「気道異物除去」では、成人と乳児の人形を用いた背部叩打法と腹部突き上げ法のデモンストレーションを見学しました。もし自分一人で対応する場合は、119番通報とAED搬送よりも気道異物除去を優先するということを学びました。

 その他、布を用いた止血法や回復体位の作り方についても学びました。参加者からは「ADEの操作や心肺蘇生の流れは訓練できたので、緊急時に冷静に対応できるか課題」という感想がありました。介護職員として、利用者様の急変時には落ち着いて対応できるようにこれからも学んでいきましょう。参加して下さった皆様、ありがとうございました。

*当日の質疑応答より

Q「利用者様の口の中に異物が見えている時は指でかき出していいか?」

A.「かき出そうとしても、喉の奥に押し込んでしまうので背部叩打法を行う」

Q「異物が入った時は、昔は掃除機で吸って出す事があったが、その方法はどうか」

A「異物よりも、口の中の方が柔らかく吸い込んでしまうため、出血し、出血により窒息する可能性があるのでやめた方がいい」

Q「在宅酸素を使用されている方も人口呼吸は有効か」

A「酸素の機械よりも人口呼吸の方が入っていくので有効」

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平成28年度 第2回全体研修会(第60回)報告

日時 :H29年3月25日(土)15:00~16:30

テーマ:「高齢者虐待について話し合ってみよう。」

会場 :みのりの庭世田谷 デイルーム

今回は、高齢者虐待をテーマに訪問介護、デイサービス合同で研修を行いました。今回の研修の目的は①高齢者虐待についての理解を深め、早い段階での気付き、報告・相談につなげられるようになること、②自らのケアを振り返りより良いケアを提供できるようになることでした。このことを皆で共有し、虐待とはどういう状態を指すか、利用者の尊厳を護るケアとは何かを理解することを目指しました。

 最初に高齢者虐待防止法と権利擁護についての講義を聴き、その後、グループに分かれて日々の業務の中で体験していること、虐待の芽につながるかもしれないジレンマなどを話し合いました。ご利用者様の意向を尊重したいけれど、このままでは結果的にご本人の不利益になってしまうのではと懸念される場面で、私たち援助職は迷います。何を優先することが、この方にとってより良い選択と言えるのか。より良いと思われる選択肢をご本人が選んでくださるように支援することの難しさ。訪問介護ではヘルパーが、限られた時間の中で、その場で一人で判断しなければならないことがあります。デイサービスでは、集団の中でどうプライバシーを護るのかといったことや他のご利用者様との関係性にも配慮が必要です。

 ご本人のために提供されるケアが、結果的にその方の尊厳を傷つけてしまうことにならないように、私たちは、それぞれのケアの必要性をよく吟味し、ご本人のお気持ちをよく聴き、お一人お一人に適したケア方法を考えてゆくことが大切だということを再確認しました。

残念ながら欠席された方は、DVDと当日資料での自宅研修をお願いしております。ご来所の際にスタッフにお声掛けください。よろしくお願いいたします。

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平成28年度 第1回全体研修会(第59回)報告

日時 :H28年10月22日(土)15:00~16:30

テーマ:「介護職が知っておきたいお薬の話」

講師 :中村 梢様(ふたば調剤薬局 管理薬剤師、ケアマネージャー)

会場 :みのりの庭世田谷 デイルーム

 今回は講師に東京調剤センター ふたば調剤薬局の中村梢先生をお招きし、「介護職が知っておきたいお薬の話」というテーマでお話をしていただきました。まずはじめにクイズ形式で、「薬を割ったり砕いたりして服用してもらってよいのか」「お茶やジュースで薬を飲んでもよいか」等の設問に参加者が「○」「△」「×」のカードを掲げて答えていくという形で、介護職員としての服薬に関する日頃の疑問を共有しました。クイズ終了後は、なぜ「○」なのか、なぜ「×」「△」なのかを詳しい資料と共に丁寧にご説明いただき、適宜質疑応答を交えながら、あっという間の75分間でした。
 「薬」に関して介護職員が行ってよいこと・行ってはいけないことの再確認をするとともに、薬の副作用の危険性や、麻薬への対応の仕方も学ぶことができました。 在宅ケアにおける薬剤師の方の役割を伺い、利用者の方と医療をつなぐ架け橋になって下さっていることもわかりました。私たち介護職員は利用者様の服薬に関しては決して自己判断せずに、その都度医師や看護師の指示を確認する必要があることも改めて共有する事ができました。 介護職員が業務の中でいつも行っている服薬確認ですが、服薬の方法などを間違えていて効果を損ねていることはないか、何気なく行っている行動を見直す機会にしていただけたのではないでしょうか。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 残念ながら欠席された方は、DVDと当日資料での自宅研修をお願いしております。ご来所の際にスタッフにお声掛けください。よろしくお願いいたします。

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平成27年度第3回(第58回)全体研修会報告

日時:平成28年2月20日 (土)15:00~16:30

場所:みのりの庭世田谷 デイルーム

テーマ:「認知症の人への対応」

今回は、グループワークで、認知症のご利用者様への対応について、検討を行いました。

まず、事例をもとに2人一組でロールプレイを行い、認知症のご利用者様への対応で介護職員として苦慮する場面を再現。ご利用者様役になった時の気持ち、介護職員役になった時の気持ちを、それぞれ丁寧に味わうところからスタートしました。その後、グループごとに、ご利用者様について、どのような背景をお持ちのかたなのか、この時、どんな状況だったのか、どう思っておられたのか、イメージを膨らませました。それをもとに、職員がどのように対応すれば、このかたに快くケアを受け入れていただけるのか、話し合いました。

介護職員として業務を行わなければと思う気持ちを一旦わきに置いて、ご本人の時間や気持ちを優先する。「眠い、寒い」とおっしゃってケアを受け入れていただけないなら、ご本人と同じ気持ちになってみて、「まだ、眠いですよね、寒いですね。」と言ってみる。趣味の話で気持ちを和らげる。できそうなところからタイミングを計って行ってゆく。どうしても無理そうなときは一旦退却、場面を切り替える。声掛けは、ご利用者様に安心して頂けるように、明るい笑顔とソフトな声で…等々。日々の経験に裏打ちされた素晴らしい意見がたくさん出されました。最後にグループで話し合ったことを発表、全体で共有を行いました。

ケアの基本はご利用者様の理解から始まります。その人の本当の気持ちはその人にしかわからない。そのことは肝に銘じつつも、記憶や認知の障害のために、ご自分の状況を把握できない、お気持ちをうまく表現できない、認知症のご利用者様が、少しでも安心して、穏やかで楽しみのある毎日を送ることができるように、介護職員としてまだまだできることがあるのではないか。そう感じた研修でした。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

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