日時: 平成29年 11月11日(土) 18:30~20:00
テーマ:専門職から学ぼう!! 私達介護職の体に無理のない介助方法
講師 :金田 佳子氏 ノーツ訪問看護ステーション リハビリテーションチームリーダー 理学療法士
会場 :みのりの庭世田谷
今回は起居動作と歩行介助方法の基本や留意点、効率的な体の使い方を学びました。講義とデモンストレーション、利用者役の体験を
しました。
介助のポイントについてまとめてみましたので研修時の資料と合わせて呼んでいただくと分かり易いとおもいます。
共通ポイント
① 身体の負担軽減する為の「ボディメカニクス」を理解する。介護者の重心を低くして大きな筋肉を使う
② 利用者の疾患や体の状態を頭にいれておく
③ 利用者が何ができるのかどういう動きをするのか体調によっても変わってくるので観察する
④ 介助する前に必ず声をかけること
1. 体位変換(仰臥位~足臥位)
ポイント①介助前に必ず声をかけて体に触ること「足を曲げますね・手を触りますね」
コミュニケーションが困難な利用者にも声をかけること
②体位変換させたい方のスペースを確保すること
③肩・骨盤のラインがベッドの面に垂直になっていること
2. 起居動作(側臥位~端座位)
ポイント①介助バーに掴まってもらう(掴まってもらえるようならば)
②かかとがついてるか確認する
⑤ 利用者にベッド上に浅く腰掛けてもらい動かしたい足を傾けながら出す
3. ポジショニング
ポイント①ギャッジアップの時は大転子・屈曲軸の位置を意識する。
大転子は洋服をいっぱい着ててわからないから、自分の体で確認しておく。屈曲軸はベッドをギャッジしたときにマットが曲がっているところをいう。ギャッジをして座位の状態で足を伸ばした状態では辛い為、膝の下に
クッションを入れる。特に背中が曲がっている方は膝も曲がっていることがあるので、クッションを入れて
楽な姿勢を保持してもらう。
4. 移乗動作(ベッドから車いすへの移乗設定)
ポイント①足が床についているか確認・浅めに腰掛けていただく
②車いすはフットレスやアームレストをはずしておく、障害物がないほうが良い、怪我をさせないことが一番!
③スライディングボードなどの福祉用具を活用する
5. 歩行介助
ポイント①片まひの場合→脇の下の手は触っているだけ。手に力を入れると利用者さんが緊張してしまう
②パーキンソン病の場合→体を少しゆすってあげる、手首だけを持ってはいけない1・2と繰り返し
声をかける。体重移動や狭いところでの移動が足がすくんでしまうので、できれば環境整備することが
望ましい。
③小さい利用者の場合→脇をもち声をかける、触っているだけにする。
ヘルパーが緊張して手に力が入ると利用者に伝わってしまうので注意する。
6. セルフメンテナンス
椅子に浅く腰掛け両足を開いて、深呼吸をしながら足先・かかとを上げたり、肩甲骨を回したりする