日時 :H29年8月19日(土)13:00~16:00
テーマ:「身につけよう応急手当」~普通救命講習~
講師 :世田谷消防署、東京防災救急協会、消防団普及員の皆様
会場 :みのりの庭世田谷 デイルーム
今回は、5年振りの事業所開催で、1.応急手当ての方法を獲得する。2.事故や急変に遭遇した時に慌てないように、知識を学び実技訓練を受ける。という目標で研修を行いました。
まず座学で、応急手当の重要性や、成人や子どもの突然死について学びました。成人が突然死する原因は心臓発作と脳卒中があげられます。高齢者は窒息や入浴中の事故、ヒートショック、普段の生活の中での熱中症、転倒などを予防する事が重要になるそうです。 次に「心肺蘇生」「AEDを用いた除細動」について、消防署の方の指導のもと、3チームに分かれ、一人一人、人形を用いて実技を行いました。
「心肺蘇生」では“傷病者を発見~周囲の安全を確認~両肩を軽く叩きまがら声をかける~周囲に助けを求め、119番通報とAEDの搬送依頼をする~呼吸の確認(普段通りの呼吸なし)~胸骨圧迫+人口呼吸”という流れを練習しました。胸骨圧迫30回+人口呼吸2回を1セットにし、繰り返し実技を行いました。
「AEDを用いた除細動」では、心停止につながる心室細動には、できるだけ早い電気ショックが有効であること、心臓が完全に停止してしまうと電気ショックに反応しなくなるので、その時は、心肺蘇生を続け救急車の到着を待つことなどを学びました。
また、「気道異物除去」では、成人と乳児の人形を用いた背部叩打法と腹部突き上げ法のデモンストレーションを見学しました。もし自分一人で対応する場合は、119番通報とAED搬送よりも気道異物除去を優先するということを学びました。
その他、布を用いた止血法や回復体位の作り方についても学びました。参加者からは「ADEの操作や心肺蘇生の流れは訓練できたので、緊急時に冷静に対応できるか課題」という感想がありました。介護職員として、利用者様の急変時には落ち着いて対応できるようにこれからも学んでいきましょう。参加して下さった皆様、ありがとうございました。
*当日の質疑応答より
Q「利用者様の口の中に異物が見えている時は指でかき出していいか?」
A.「かき出そうとしても、喉の奥に押し込んでしまうので背部叩打法を行う」
Q「異物が入った時は、昔は掃除機で吸って出す事があったが、その方法はどうか」
A「異物よりも、口の中の方が柔らかく吸い込んでしまうため、出血し、出血により窒息する可能性があるのでやめた方がいい」
Q「在宅酸素を使用されている方も人口呼吸は有効か」
A「酸素の機械よりも人口呼吸の方が入っていくので有効」